人気ブログランキング | 話題のタグを見る

玄米大好き、マクロビオティック大好きなカリフォルニアに住む倭人です。あっ、日本酒も好き☆


by thetamia
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

思い出した 2

思い出しついでにもう一つ。

その会社をクビになってから ラッキーにも割りと早く次の仕事が見つかって コンピューターの半導体を販売している会社で勤め始めた。 社長は日本人。 いまでもその社長が私が出会ったビジネスマンとして一番尊敬している人。

私の仕事は経理と秘書。 とっても忙しい会社だった。会社を変ったからって急に仕事ができるようになるわけではない。 その社長にかなりしごかれた。 もう玄関マットがちょっとでもずれてるだけでも怒られた。 お茶いれもうるさい。 あの時は「こんなことするためにアメリカ来たんじゃない!」ぐらい思ったこともあった。(若かったから。。。)
いまは本当に感謝してる。 少なくともクビにせずにずっとあきらめずにいろいろ教えてくれたのには本当に感謝。 もし今自分の会社にあの頃の私がきたら 私だったら雇わないもん。

で、話はそれではなくて。。。。
ある日のこと、私はいつもより10分ほど遅れて出社。 朝6じ50分。 いつも早いブライアンの車はもう止まっている。
私は入り口から入って いつもの通りの動線。 自分の机のコンピューターをつける→隣の部屋のコンピューターをつける→次へと思ったら???? 変な声が?

「うううう~~~んんんん~~~」 キッチンのほうからだ。
声の感じでは間違いなくブライアンだ。  なっなんだっ?!

「うううう~~~~ んんんん~~~」

私(また。。。。ドラッグか?)←わりとこういう人多かったから。。。

ちょっとキッチンのドアを開けてみる。 真っ暗。 と言うことは男子トイレのなかだ。。。。
やっぱりドラッグだ。 全くもう。。 でも なんか変。

私ウロウロ。 キッチンに行けないし どうしよう。 
あっ そうだ。倉庫に行こう(意味はなし)  倉庫に行くドアを開けると 真っ先に見えたのは 何十万ドルもの半導体がしまってある部屋のドアがバリバリに壊されてた風景だった。

ゲッ!! また泥棒? (←実はこれで4回目)

と言うことはブライアンは多分 縛られてトイレにいるんだ。 じゃあ911して警察呼ばなくちゃ でもまだ犯人が一緒にいたらどうしよう。。。。。。
でもブライアン助けなくちゃ。  困った。。。。。 (この間 ブライアンはずっと んんんん~~って言ってます)

自分の机に戻って 初めて911電話。 
流石に手は震えて大きな声出せないし とにかく早く来て欲しい!!あまり大きな声で話せないの! 泥棒がまだいるかもしれないからっ!! お願いっ!!

すると別の社員のジムが 「裏の駐車場にこのチップ(半導体)が1ケース落ちてたよ!」って
入ってきた。
おっ、ということは犯人はもう逃げたな。 
「ジム! 大変だよ! ブライアンを助けなくちゃ」

私はジムを引っ張って 男子トイレへ。 かわいそうなブライアンはガムテープで顔と足、手をぐるぐる巻きにされトイレの柱に縛られてました。

彼を助けたと同時ぐらいにポリスが来てくれて事情聴取。 

ブライアンが出社と同時にアラームを解除したのを見計らって こっそり入ってキッチンにさきまわりし、キッチンに入ってきた彼をぐるぐるにしたらしいです。
コーヒーを作ろうとキッチンに入ったとたん誰かに 「Get Down!」って言われてなにかで頭をたたかれて その後は何が何だかわからなかったらしい。 ガンガンガンとドアを壊す音がして何人かの話し声。 そのぐらいに私がオフィスに入ってきたのがわかったらしく 焦って出て行ったらしいです。
彼はその日は最後まで震えていたし。 早引きしていった。 かわいそうに。

あの頃はコンピュータのメモリーチップの盗難ってかなり多かったのです。 でもだいたい いないうちに盗みに入って取って行くというパターンだったので この出来事はびっくりしました。

2ヶ月後 ブライアンは会社を辞めて 自分の故郷に戻っていってしまいました。
私はブライアンには悪いけど いつものように10分早く来なくて良かった。。。。ごめんよ ブライアン。。。と心の中で思ってしまいました。 

彼らの目的はチップを盗むことで 人を傷つけたりはしないので だれも怪我しなかったから良かったんだけど。 ブライアンの心の傷は残っちゃったんだろうね。

でも アメリカはそれほど危ないところではないです。 これは特別。 危ない場所に行かなければとっても安全。

ちと 暇だったのでなんだか昔のことを話していたらいろいろ思い出したのでした。
by thetamia | 2008-12-25 04:26 | 日記